つい先日、職場で仲良しの助手さんから「どうして次から次から欲しいものが出てきてしまうんでしょう?私が強欲過ぎるんでしょうか?」との質問をされました。
「昨日の夜、何でなんやろう?」と思いついてずーっと考えてしまったと(≧∀≦)
制服に着替え中の時で「それは煩悩があるからねー。人間はみんなそうよー。自分だけじゃない、他の人も例外なくそうよー」と答えると、その物欲はどうしたら止められるのか?と。
あまりにも時間がなかったので、今度ちゃんと説明するねっとそれぞれの仕事に向かいました。
実はこの質問には深ーく大きな答えがあり、先生から習った時には衝撃を受けたので、ちょっと予習をしてから彼女にきちんとお伝えしようと思います。
人は生まれた時から必ず「死」に向かって人生を歩みます。
人間の死亡率は100%
でもその事実をはっきりと自覚している人はそう多くない。
特に死ぬまでにまだまだ時間が残っていそうな若い世代の人はあまりに実感がないだろうし、年齢を重ねるほど、より身近になって考えるのも恐ろしい事実です。
この「死」が人間の物欲と密接な関係があるんです。
なぜ物欲は無くならないのか?
お釈迦様は「暗い後生の病」と言っています。
後生(ごしょう)とは生きた後という事。このやがてやって来る死の恐怖から少しでも気を逸らすために、我々は欲しい物を探して手に入れようとしたり、新しい事をしたりする。
心の病(やまい)であって、欲ではないんだと言われています。
欲張り、飽き性という事ではない。
根底的には死というものに対して正面から受け止めていないという心が、違う所に目を向けて、それを気にならない状態にしておこう、という我々の生存本能がそうさせているという事。
また、仏教には「小欲知足」という教えがあります。
少なくて足りている事を知る。
もう充分それで足りている事を知りなさい、という言葉ですが、欲をあまり持たず、もう一個欲しい!とか言わなくていい、という所におさまる話ではありません。
それで満足しているという事を心得る事で、死をちゃんと捉えれた心の状態になっているという事。
非常に奥に死が絡んでいる言葉です。
自分がいかにして今を生きていくべきなのか?
なぜならこの様な死を迎えるからである。
だからそこにきちんとピントを合わせた生き方をし始めると、これを買ったら次はあれ、という心が抑えられるという壮大なお話なのです。
このお話は真解学の授業で習いました。
さすがに私も50代になり両親も亡くなって一気にこの「死」が身近なものになってきていたので、聞いた時に「ほえぇぇぇー(((o(*゚▽゚*)o)))」ととても腑に落ちたのを鮮明に覚えています。
それでも日常に流されると、途端に今やるべき事がぼやけてしまったりします。
明日でいっか♪とつい先延ばしにしてしまったり^_^;
何気ない質問を投げかけてくれた彼女に、しっかりとまた考える機会を与えて貰ってほんとによかったなぁと、感謝感謝です。
雑誌の付録に付いてくるこれらのバッグ達を見つけると買わずにはいられません。買った本1ミリも読んでない😅