hitomi-oのブログ

仏教と真解学を勉強中です。

大切なことに気づけた夜

先日仕事で、ある先生の某大学医学部教授退任パーティーの司会をさせて頂きました。

 

長らくのお医者様人生を大学で過ごされ、今は既に某病院の院長をされています。

コロナの影響で、少し遅くなっての退任パーティー開催となったそうです。

 

あまり大きな宴にしたくない、との先生のご意向で、お祝いに駆けつけたゲストは関連大学、病院のお医者様とスタッフのみ。といっても170名程はいらっしゃいましたが(^_^;)

 

とてもアットホームな宴でした。

 

さすがに挨拶や祝辞をされる皆様は、スピーチがとってもお上手。

普段から話慣れていらっしゃる。

安心して聞いていられます。

 

先輩、後輩のそれぞれのお立場から送られる言葉の数々はとても温かく、皆さん一緒に同じ時代を戦ってこられたんだなぁと、聞いていて胸が熱くなりました。

 


そして元教授の謝辞の場面。

奥様とご一緒に壇上に立たれました。

 

ゲストやお世話になった方々への感謝を丁寧に述べられた後、

 

「この場を借りて、家内に感謝を伝えさせて下さい。これまで本当にありがとうございました。」

 

と、先生の少し後ろに立たれていた奥様に、深々と頭を下げられました。

 


えぇーーーーーー。・°°・(>_<)・°°・。

 


なんて素敵なシーンなんだろう(*´ー`*)

 

 

 

バリバリ昭和世代の男性が人前でする行動としては、ずいぶん勇気が必要だったのではと思わずにはいられません。

 

「僕なんか玄関の前に粗大ゴミで置かれてても仕方ないのに(>人<;)」

 

先生のコメントです。

 


お家のことは、ほぼ奥様にお任せだったという先生。

同じ医師である奥様。

お仕事をされながらの家事育児、奥様のご苦労は想像をはるかに超えます。

 

ただ静かに先生を見守る奥様と、恐縮されている先生のお姿には、お二人のお人柄が感じられて、本当にまぶしかったです✨✨

 

 

 

心に浮かんだのは、「因果の通り」

 


先生は奥様という縁と出会って、治療や研究に邁進する人生を家族に支えられて歩んで来られた。

 

たくさんの仲間達という縁の中で切磋琢磨し、患者さんと向き合ってこられた。

 

誰よりも遅くまで先生は職場から帰らないので、後輩の皆さんも帰れずに困った、というお話があったほど。

 

ご自身の努力は計り知れませんが、本当にひとつひとつのご縁を大事にしてこられて、今という結果があるのだろうなと、激しく納得しました。

 

 

目の前の小さな事ばかりに目が行ってしまって、実は大切な縁に気付けていないのではないか?

 

このお仕事を終えて、今思っている事です。

 

人でもものでも出来事でも、もう要らないかな、と思ってしまいがちな「縁」。

因果の通りの「果」は、この出会う縁によって、良くも悪くもなる。

 

もっともっと大切に、この繋がっている縁を見よう。

感じよう。

そして、良い縁と繋がっていこう。

 

そう強く思った、心に残る夜でした。

 

f:id:hitomi-o:20240316194256j:image会場のテーブル装花を頂きました🌹感謝です✨